「私・俺はどこから間違えたんだろう……」
人生において、このように考えたことはあるだろうか。
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私は、至って真面目でいわゆる「優等生」と呼ばれる部類の学生時代を送っていた。
それも中学生までのことだけど。
それまでは、親が全部正しいと思っていたし、逆らったら無視・暴言・家から追い出される……など数々の罰に怯えていた。
全く恨みはないが、あの頃の話を両親は一ミリも覚えていないそうだ。
いわゆる「毒親」だったのかもしれないと勝手に思っている。ひどい娘。
今思い返せば、だが。
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そんなこんなで、ある日を境に爆発(笑)した私は、高校1年の春、学費免除で受かった高校を中退する。
あの日以来「どこから間違えたんだろう」と思うようになった。
きっと、答えは16歳のわたしに眠っているんだろう。
もしかしたら、間違いなんて何もなくて、今が一番の正解なのかもしれないが。
中退したものの、高卒は取りたいとなり、通信制高校に入学する。
これが、まあ私の人格形成の骨組みを担う経験となろうとは、誰も知る由もない。
当時、すべての人生・世界・生活・命に疲れ切っていたわたしに、自由をまとったJKたちが降りかかってきた。
「わあ、こんな自由でいいんだ。」
彼女らと遊ぶうちに❝人生いつ死んでもいいから好きなことをしよう❞と思えるようになった。
それでやりたかったキャバクラも始めたし、大大大好きな彼氏もできた。
今日はそんな大大大好きだった彼氏の話だ。
彼氏って、もう5年も昔のいわゆる「元カレ」ってやつだけど。
ちょっとくらいいいよね。
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彼は同い年。出会いはJKの友人の紹介。
不思議でグロくてちょっと意味不明な出会いではあったが、まさか付き合うなんて思ってもいなかった。
彼氏もできたことがなかった私は「こんなチャラいやつと付き合うやつの気が知れねえ」なんて思ってた。
まあ、そんな気が知れねえ女になった私だけど……。
1年ちょっと付き合って別れたそんな長くない元カレだけど
なんかすごい印象深い。
唯一いっしょに同棲したし、ヒモにもなっていったからなんだろうか。
当時からわたしは大事な人を甘やかす癖がある。
彼から久しぶりに連絡が来たのは1年前。
なんやかんやで今の今まで連絡がたまーに続いている。
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で、なにが話したいねんって話なんだけど……。
より戻したいとかそんなありきたりな話でもなく。
彼、いわゆる「薬中」になってたわけ。
もともと、大麻(マリファナ)を吸ってることをたびたび見かけ、やめてとは伝えていたけど
やめるはずもなく。
別れてからこの5年でマジの薬物にまで手を出してたわけ。
で、薬物調べてみた。
麻の花冠・葉を乾燥または樹脂化・液化させたもの。
科学的研究が不十分だが、海外では治療に使われたりもする。
たばこより中毒性が低いと言われている。
一般的にアンフェタミン・メタンフェタミンのことを言い、麻黄(植物)から抽出された成分を原料として科学合成している。
神経を興奮させ、頭が冴える。
しかし、効果が切れると脱力感や疲労感・倦怠感が続く。中毒性が高い
錠剤・カプセル・ゼラチン・紙片タイプがある。合成大麻の一種。
幻覚・幻聴・時間感覚の欠如が8⁻12時間続く。
覚せい剤と似た化学構造を有する薬物で、科学合成されたもの。
かわいいキャラクターや形で、着色がされている。
値段が比較的安価で、若い人に人気。
南米原産のコカの木の葉を原料とした薬物。
覚せい剤と同様の症状。乱用すると幻覚症状が現れる。
だからなにって話なんだけどね。
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❝やめたいのにやめれない❞
これは彼が放ったたった1つのフレーズ。
本当にそうなんだ。。。
小学校とか中学校でみるようなビデオでしか聞いたことなかった。
はっきり言って彼はめちゃめちゃイケメンだし、女の子には困ることないくらいモテるし、友達にも恵まれているしめちゃめちゃ人生最高なんだと思ってた。
付き合っているときは浮気しまくりだったし
友達としょっちゅう遊びに出かけてエンジョイライフだとてっきり。
私はむしろ彼が羨ましかった。
でも彼が幸せなら私も幸せって思ってたから怒るって発想もなかった。
のちに私が人間不信になるとも知らず……私は彼を信じて待っていた記憶がある。
彼がなければ、今の私はなかっただろうとまで思う。
ま、もう5年も前の話だけどね。
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「しんどい」
っていうってすごい難しい。
いうことが恥ずかしいと思うかもしれないけど、すごいカッコいいよね。
例えばInstagramでハッピーな写真・ブランド物のストーリー載せてる友達も
泣きながら電話してきたりする。
切り取られた1枚・切り取られた人生に振り回されてはいけない。
みんな幸せ、俺不幸せ。
みんな楽しそう、私だけ楽しくない。
んなわけねえわ。
たくさんたくさん、嫌なこと・苦しいことが入り交ざるこの世の中で
みんながずっとhappyなわけないじゃん。
弱いのは自分だけじゃない。
キミはどこからも間違えてないよ。
だって私は出会えて幸せだから。
なんてね。では。